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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻8号

1987年07月発行

文献概要

特集 いわゆる消化器早期癌の術後再発—その実態と対策

胆嚢の早期癌の概念と術後成績

著者: 武藤良弘1 山田護1 川崎康彦1 正義之1 内村正幸2

所属機関: 1琉球大学医学部第1外科 2浜松医療センター外科

ページ範囲:P.1201 - P.1206

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 胆嚢における早期癌の概念を「癌の病期のうち,早期でかつ治療予後良好な癌」と規定し,この概念に基づいて早期癌を病理学的に「癌浸潤が粘膜ないし固有筋層に止まる癌」と定義した.その結果,早期癌は23例,全症例の26.4%であつた.これらの肉眼型は隆起型4例(17.4%),表面隆起型14例(60.9%),表面平坦型5例(21.9%)と表面型が約80%を占め,癌組織型は全例高分化腺癌であつた.隆起型と表面型それぞれ4例に治癒切除術を,残りの15例は単純胆嚢摘出術を施行した.他病死の2例を除いて,全例(術後2〜13年経過)生存している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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