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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻8号

1987年07月発行

イラストレイテッドセミナー 一般外科手術手技のポイント

Lesson2 高カロリー輸液

著者: 小越章平1

所属機関: 1高知医大第2外科

ページ範囲:P.1227 - P.1229

文献概要

 恐らく今世紀最高の治療手段といわれている高カロリー輸液(IVH,intravenous hyperalimentationともいう)は,1968年に,はじめてダドリックらによって臨床成功例が発表された。この特徴は,高カロリーと高窒素を電解質ならびにビタミンなど同時に静脈内に投与することを可能としたものである。末梢静脈投与における5%ブドウ糖の4ないし5倍の濃度のものを上行大静脈までカテーテルを挿入するという外科医のアイディアで,これを可能とした。ただ単に栄養改善という手段を超えて,あらゆる重症患者の管理に不可欠のものとなった。とくに外科領域では,食道癌などの術後縫合不全の治療に威力を発揮し,全世界で広く取り入れられる要因となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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