icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻9号

1987年08月発行

カラーグラフ 乳腺疾患の外科病理・8

乳癌腫瘍内リンパ管腫瘍塞栓

著者: 山科元章1

所属機関: 1埼玉医科大学第一病理

ページ範囲:P.1313 - P.1315

文献概要

 腫瘍径2cm以下で腋窩リンパ節への転移がない乳癌(Stage I)の治療成績はかなり良好で,このような腫瘍は早期乳癌としてさえ評価されている.しかし,これらの症例の5年生存率は必ずしもすべてが満足のいくものではなく,2年以内に癌死する例が20%近く認められたという報告もある.したがつて,腫瘍径(T)やリンパ節転移(N)以外にも乳癌の予後を大きく左右する因子の存在が考慮されるわけで,これまでにも数多くの因子が評価され,さまざまな議論を呼んでいる(表).本稿では,このなかで乳癌病巣内リンパ管腔への腫瘍浸潤(ly)の診断とStage I乳癌におけるその陽性所見の意義について検討する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら