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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻9号

1987年08月発行

文献概要

特集 乳癌診療のUp-to-date

針生検vs切除生検—適応と手技:針生検の立場から

著者: 桜井健司1 篠崎登1 内田賢1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第1外科

ページ範囲:P.1319 - P.1326

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 乳腺の腫瘤性病変の診断法の基本はやはり触診であるが,わが国ではこの他マンモグラフィーと超音波検査とを加えて,診断上の3本柱としている施設が多くなつた.しかし症例によつては診断上の確信が得られないことがある.このような症例に対しては何らかの生検が適応となることが多い.
 生検には切除生検,摘出生検などのいわゆる外科生検と針生検がある.最近では細針を用いた穿刺吸引細胞診(ABC)が手技上の容易さ,安全性および診断率の高さから広く用いられるようになつてきた.乳癌診療に従事する外科医は今後ABCが診療上どのように位置づけられるかを評価しておく必要があろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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