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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻9号

1987年08月発行

文献概要

特集 乳癌診療のUp-to-date

鑑別のための画像診断—手順と組合せ

著者: 森本忠興1 駒木幹正1

所属機関: 1徳島大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1333 - P.1344

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 乳腺疾患に対するマンモグラフィー,超音波画像診断を中心に述べた.両検査の差異は,X線,超音波の特性にもとづくものである.すなわち,若年者の乳腺内や乳腺症を伴う乳腺内の病巣に対する腫瘍像の描出には,マンモグラフィーは不向きであり,超音波検査が適している.また,嚢胞内腫瘍などの腫瘍内部構造の情報を得るには,超音波検査が適している.しかし,マンモグラフィーは微細石灰化像の描出にすぐれており,1cm以下の腫瘤の診断に適している.マンモグラフィーは放射線被曝の問題があるが,超音波検査は無害である.
 乳腺腫瘍の診断にあたつては,視・触診のうえに種々の診断法を併用し,各々診断法の長所と短所を補い合わせて,診断率の向上に努めなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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