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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻9号

1987年08月発行

臨床研究

食道癌の上縦隔最上部リンパ節(TOP(T)—リンパ節)転移の臨床的,病理学的意義(第一報)

著者: 大森典夫1 西平哲郎1 葛西森夫1

所属機関: 1東北大学医学部第二外科

ページ範囲:P.1389 - P.1393

文献概要

はじめに
 食道癌のリンパ節郭清は病巣の解剖学的特徴からその範囲は限られ,さらに郭清リンパ節の検索だけでは食道癌の予後を十分に説明し得ない場合がある.最近上縦隔最上部リンパ節は縦隔と頸部を結ぶリンパ路の要所として注目され,また同リンパ節の転移陽性例は予後不良との報告がみられる1).当科ではこれをTop-リンパ節(T-リンパ節)と称している.右迷走神経が右鎖骨下動脈を回つた箇所(右鎖骨下動脈後面)で気管と食道に接したリンパ節と定義した,そこで当該リンパ節が食道癌の転移,再発および予後といかなる関連をもつかを臨床,病理学的に検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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