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臨床研究
経食道的超音波検査による肺癌の縦隔リンパ節転移診断—特に気管分岐部リンパ節について
著者: 曾我浩之1 竹内龍三1 栗田啓1 小松原正吉1 清水信義1 寺本滋1
所属機関: 1岡山大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1405 - P.1410
文献購入ページに移動肺癌の予後を左右する因子としてリンパ節転移の有無(N)が重要で,特に縦隔リンパ節転移陽性(N2)例は予後不良である1,2).したがつて,術前にN2を正確に把握することは,治療方針の決定において大切である.
われわれは,肺癌のN2診断を目的に,超音波内観鏡を用いて経食道的に内視鏡的超音波検査endoscopic ultrasonography(以下E-USと略す)を施行し,縦隔リンパ節,特に肺リンパ流上重要な位置を占める気管分岐部リンパ節(#7)の転移診断における本法の有用性を検討し,若干の知見を得たので報告する.
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