文献詳細
臨床研究
大腸癌に合併した閉塞性大腸炎—自験8例の検討
著者: 奥野匡宥1 池原照幸1 長山正義1 加藤保之1 西森武雄1 梅山馨1 三橋武弘2
所属機関: 1大阪市立大学医学部第1外科 2大阪市立大学医学部第2病理
ページ範囲:P.1413 - P.1419
文献概要
大腸癌などの閉塞性大腸病変の口側に潰瘍,びらん,壊死などの非特異的炎症を合併することがあり,閉塞性大陽炎obstructive colitisと呼ばれている1,2),この閉塞性大腸炎の成因については未だ十分解明されているとは言い難く,注目される疾患である.同時に外科医は大腸癌などの閉塞性疾患の治療に際して,この閉塞性大腸炎に対する十分な認識ならびに配慮が必要である.われわれは大腸癌に合併した閉塞性大腸炎8例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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