文献詳細
臨床報告
術前に確定診断をしえた盲腸カルチノイドの1症例
著者: 大原正範1 八柳英治1 菅野紀明1 小松正伸1 川村健1 細川正夫1
所属機関: 1恵佑会札幌病院外科
ページ範囲:P.1435 - P.1439
文献概要
大腸ファイバースコープの普及により,直腸カルチノイドの診断例は多くみられるが,本邦においては右側結腸,特に盲腸カルチノイドは極めて稀であり,その術前診断は困難であると言える.
今回われわれは,直径わずか1.6cmの盲腸原発のカルチノイドを大腸ファイバースコープによる生検にて術前に確定診断し,切除しえた1症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
掲載誌情報