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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻11号

1988年10月発行

特集 外科医のためのMRIの臨床

脳脊髄腫瘍

著者: 小林直紀1 小野由子1 柿木良夫1

所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター神経放射線科

ページ範囲:P.1577 - P.1583

文献概要

 脳脊髄腫瘍のMRIによる診断は,脳実質の変形や水頭症などの占居性病変による脳構造の二次的変化および病変の信号強度異常によってなされる.信号強度はプロトン密度,T1T2緩和時間および血流によって決定される.病変に水成分が多いとT1T2緩和時間が延長し,MRI画像においてそれが反映される.この水成分に対する敏感さは,MRIがX線CTをはるかに上回っている.脂肪組織および出血はT1T2緩和時間を短縮させ,水分量によって規定される信号強度に加えて腫瘍の信号強度に影響を与える.Gd-DTPAも同様にプロトンの緩和時間に影響を与え,MRIのコントラスト増強剤として有望視されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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