文献詳細
特集 外科医のためのMRIの臨床
MR-CTで描出可能な大血管病変
著者: 藤井恭一1 古川達也1 水野喜和子1 松本直人1 原嶋治彦1
所属機関: 1国立病院医療センター放射線診断部
ページ範囲:P.1603 - P.1616
文献概要
MR-CTでは,X線CTと同様に血管壁を含めた内腔が描出できるが,X線CTにおいては撮影方向がX線管の回転方向により規制されるのと異なり,電子的に自由な断面の撮影が可能である.このため,血管の三次元的な任意な断面を選択して撮影することができる.
このため,胸部および腹部の大血管を,それぞれの血管の走行にあった方向で描出することができるので,0.1 Tesla,Asahi Mark Jで撮影した症例を供覧し,時として血管造影に近い情報が得られることを述べた.
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