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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻11号

1988年10月発行

文献概要

特集 外科医のためのMRIの臨床

骨盤領域のMRI

著者: 椎名丈城1 宇野公一1 三好武美1 有水昇1 井原真都2 斉藤典男2 更科広美2 奥井勝二2 守田文範3 植松貞夫3

所属機関: 1千葉大学医学部放射線科 2千葉大学医学部第1外科 3千葉大学中央放射線部

ページ範囲:P.1641 - P.1647

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 MRIはコントラスト分解能に優れ,矢状断や,冠状断等の自由な裁断面が得られることより,骨盤内各臓器の立体的把握が容易である.また骨盤領域は呼吸や心拍による画像劣化の影響を受けにくく,MRIの良い適応となる.直腸癌のMRIは,他臓器浸潤の判定に有用であり,術前病期診断に果たす役割は大きい.術後の局所再発診断にはT2強調画像が有用であり,瘢痕組織と再発腫瘍のある程度の鑑別が信号強度から可能である.婦人科,泌尿器科領域の悪性腫瘍の病期診断にもMRIは有用であり,鑑別診断を含めた骨盤内臓器の診断において,MRIがX線CTを凌駕しつつあるのが現状と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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