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筆者ら(1984)はさきに日本における人イヌ糸状虫症(human dirofilariasis)の現況を,諸外国のそれらの症例との比較において,主として臨床病理学的観点から解説し紹介した.
ところがその後肺イヌ糸状虫症(pulmonary diro-filariasis)の症例報告が相つぎ,その後のわずか3年有余の間に報告例数は2倍以上に達した.しかもなお筆者に問合せのための標本や症例(いずれも未発表)が10例近くになっている.さらに肺外寄生例(extra-pulmonary dirofilariasis)もまた追加報告がこの間に次々となされている.筆者は他の報告者に比べて症例経験の多いことから,最近特に臨床医の方々から現時点の現況と,開胸術という患者にとっての大きな侵襲を可及的さけるべき術前診断の有無またはその現状の説明を求められる機会が多い.
ところがその後肺イヌ糸状虫症(pulmonary diro-filariasis)の症例報告が相つぎ,その後のわずか3年有余の間に報告例数は2倍以上に達した.しかもなお筆者に問合せのための標本や症例(いずれも未発表)が10例近くになっている.さらに肺外寄生例(extra-pulmonary dirofilariasis)もまた追加報告がこの間に次々となされている.筆者は他の報告者に比べて症例経験の多いことから,最近特に臨床医の方々から現時点の現況と,開胸術という患者にとっての大きな侵襲を可及的さけるべき術前診断の有無またはその現状の説明を求められる機会が多い.
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