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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻11号

1988年10月発行

手術手技

臍ヘルニアに対するY字状皮膚切除法

著者: 安藤久實1 伊藤喬廣1

所属機関: 1名古屋大学分院外科

ページ範囲:P.1681 - P.1682

文献概要

はじめに
 臍ヘルニアはよく遭遇する小児外科疾患の一つであり,これに対する術式としては臍の下部または上部を円弧状に切開し,ヘルニア嚢処理・腹直筋腱鞘縫合の後,切開した皮膚を縫合するという方法が一般的に行われている1).しかし臍ヘルニアの臍は正常に比して大きく,かつ,腹壁より飛び出ている例が多いので,通常の手術方法では臍の大きさや形は術前とほとんど変わらず,また凹みも少ないものとなってしまう.臍の形といえども患児の後日受ける精神的影響は少なくない.ヘルニアの根治とともに,できるだけ正常に近い臍を作るべきと考え,小さくかつ凹みのある臍となる手術術式を考案したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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