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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻12号

1988年11月発行

文献概要

特集 Drug Delivery Systemを利用した癌治療

最近の話題—Immunotoxin

著者: 上田政和1 清水信義2 阿部令彦1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科 2慶應義塾大学大学分子生物

ページ範囲:P.1771 - P.1774

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 Immunotoxinとは細胞表面抗原に特異的な抗体に毒素を結合させたものであり,ある特定の細胞を選択的に殺すことができる.現在immunotoxinを制癌剤や拒絶反応に対する免疫抑制剤として利用する研究がすすめられている.われわれは扁平上皮癌で高率に過剰発現しているEGFレセプターに対するモノクローナル抗体(B4G7)と植物毒であるgeloninとのconjugateを作成し,扁平上皮癌に対する新しいターゲティング療法の開発を試みており,conjugateの効果をin vitro, in vivoで検討したので,その成績を中心に,immunotoxinの概要,現在の研究状況,臨床応用を交え,今後の展望を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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