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臨床研究
乳腺腫瘤の超音波診断への多変量解析の応用の試み
著者: 速水啓介1 大城久司1 貞本誠治1 山中啓司1 沖元達也1
所属機関: 1広島県立広島病院第1外科
ページ範囲:P.1793 - P.1795
文献購入ページに移動日本超音波医学会医用超音波診断基準に関する委員会が乳腺超音波断層法(以下,乳腺エコーと略す)の診断基準案を公示している1)(表1).この7つの所見のうち,縦横比の値に関してはまだ議論の余地があるが,今後ともこれに則ったエコー所見の記述が臨床の場でなされることと思われる.これらの所見から,その乳腺腫瘤が良性か悪性かを診断する際に統計学的手法を用いるなら,多変童解析のうちの数量化理論II類がモデルとして適用される2,3).本研究では,その数量化理論Ⅱ類を用いることにより良性悪性の鑑別診断における正診率が向上するか,また鑑別のためには7つの所見のうちどの所見がどの程度重要なのかを検討した.
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