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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻12号

1988年11月発行

表紙の心・11

リスフランの墓

著者: 大村敏郎12

所属機関: 1川崎市立井田病院外科 2慶応義塾大学医史学

ページ範囲:P.1811 - P.1811

文献概要

 前回のギヨーム・デュプユィトラン(Guil-laume Dupuytren, 1777-1835)のいたオテル・ディユ病院はセーヌ川の川中島シテ島にあったが,川を挟んだ左岸の少し上流にあるピティエ(Pitié)病院には外科医としてジャック・リスフラン(Jacques Lisfranc,1790-1847)が活躍していた.このピティエ病院と精神神経領域で有名なサルペトリエール(Salpêtrière)病院は隣りあわせで大きな病院地域を形成している.その西側の道は病院大通りと呼ばれている.
 リスフランはデュプュイトランのことを「川向の肉屋の親父」と呼び捨てにして,技のよいことは認めながら,人格的には尊敬できないことを明らさまにして敵愾心をもやしていたようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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