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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻12号

1988年11月発行

文献概要

臨床報告

肝動脈塞栓療法(TAE)と肝切除術にて治療した幼児の肝芽腫—完治したと思われる1例

著者: 水野良児1 山崎洋次1 安川繁博1 祐野彰治1 桜井健司1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第1外科

ページ範囲:P.1817 - P.1820

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はじめに
 成人の肝癌に対する肝動脈塞栓療法(transcatheterarterial embolization,TAE)の効果はすでに認められている1,2).一方,小児では肝癌自体が少なく,その効果に関しては検討段階であると思われる.
 今回,切除不能であった肝芽腫にたいしてTAEを実施したところ著明な腫瘍の縮小がみられたため,二次的に肝切除に成功し,その後の化学療法も終え,治療開始後2年以上経過し再発の認められない症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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