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臨床報告
肝動脈塞栓療法(TAE)と肝切除術にて治療した幼児の肝芽腫—完治したと思われる1例
著者: 水野良児1 山崎洋次1 安川繁博1 祐野彰治1 桜井健司1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学第1外科
ページ範囲:P.1817 - P.1820
文献購入ページに移動成人の肝癌に対する肝動脈塞栓療法(transcatheterarterial embolization,TAE)の効果はすでに認められている1,2).一方,小児では肝癌自体が少なく,その効果に関しては検討段階であると思われる.
今回,切除不能であった肝芽腫にたいしてTAEを実施したところ著明な腫瘍の縮小がみられたため,二次的に肝切除に成功し,その後の化学療法も終え,治療開始後2年以上経過し再発の認められない症例を経験したので報告する.
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