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臨床報告
後腹膜漿液性嚢腫の2例
著者: 矢野一麿1 森田純二1 白井治1 高槻春樹1 仁木俊助2
所属機関: 1高松赤十字病院外科 2徳島大学第2外科
ページ範囲:P.1821 - P.1825
文献購入ページに移動後腹膜漿液性嚢腫は比較的稀な疾患であり,本邦報告例は25例となっている.近年画像診断の進歩により腹部の嚢胞性病変の存在診断は容易になってきたが,後腹膜嚢腫は腎,副腎などの後腹膜臓器や卵巣,腸間膜などの腹腔内臓器に発生する嚢胞性疾患との鑑別は必ずしも容易ではない.最近われわれは若年女性に発症した後腹膜漿液性嚢腫の2例を経験したので報告する.
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