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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻13号

1988年12月発行

文献概要

特集 直腸癌の手術

占居部位からみた合理的リンパ節郭清

著者: 磯本浩晴1 白水和雄1 山下裕一1 諸富立寿1 小畠敏生1 中川喜一郎1 平城守1 君付博1 掛川暉夫1

所属機関: 1久留米大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1869 - P.1877

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 合理的リンパ節郭清を行う上で重要な直腸癌の占居部位(Rs,Ra,Rb,P)別に自験例を検討し,リンパ節転移の分布,特徴を述べた.
 またリンパ節郭清にあたっては,進行直腸癌に対し一律に拡大郭清を行うのを避け,癌腫の局所進展に応じた切除範囲の決定が必要であるとの考えから,術前生検材料の臨床病理学的検討を行った結果について述べた.すなわち生検材料から得られたリンパ管侵襲(ly)とbudding(小型腺管群および未分化細胞群)の出現形態を検討し,切除標本との対比を行った.生検材料からこの両者を判定することは,リンパ節転移の有無を予測するうえで有用性が高いことが判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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