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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻2号

1988年02月発行

特集 集中治療を要する術後合併症

急性腎不全

著者: 平澤博之12 菅井桂雄12 大竹喜雄12 稲葉英夫12 田畑陽一郎3

所属機関: 1千葉大学医学部救急部 2千葉大学医学部集中治療部 3千葉大学医学部人工透析部

ページ範囲:P.193 - P.201

文献概要

 術後急性腎不全(ARF)の大多数は,腎以外にも不全臓器をもつ多臓器不全(MOF)であり,その治療には,集学的なアプローチが必要である.MOFとしてのARFの多くは重症感染症に続いて発症してくるが,臓器障害の原因としては,組織のhypoxiaとmediatorの関与が考えられる.治療的アプローチとしては,重症感染症に対する対策の他に,各種のartificial support,栄養管理等がある.MOFとしてのARFに対する血液浄化法としては,大腿静脈に留置したFDL catheterを用いた,veno-venous方式の持続的血液濾過(CHF)が第一選択であり,原因物質の除去や,excess waterとして体内に貯留しがちなIVHのcarrier waterの除去にも有効性を発揮する優れた方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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