文献詳細
特集 手術と輸血—最近のトピックス
文献概要
輸血におけるHLA抗原系の臨床的意義について概説する.HLA抗原はヒトの主要組織適合性抗原で,赤血球抗原系に続いて輸血の分野では重要な意義を有する.とくに血小板輸血においては,不応症となった場合HLA抗体の存在を考えるべきであり,抗体が存在する場合はHLA適合血小板の輸血が有効である.また,最近注目されている輸血後GVHの背景には供給者と受血者の間のHLAの不適合が存在すると考えられている.
掲載誌情報