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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻3号

1988年03月発行

文献概要

臨床研究

小腸大量出血—自験6例と本邦報告110例の検討

著者: 渡辺幸康1 豊島宏1 板東隆文1 磯山徹1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター消化器外科

ページ範囲:P.397 - P.404

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はじめに
 小腸出血は全消化管出血の2〜5%1,2)を占める稀な疾患であるが,大量出血例が多く,術前診断が困難であり血管造影により初めて診断されることが多い.また従来より小腸出血例では術中病変同定が困難であることが指摘されてきたが,小腸出血例の臨床像を分析した報告は少なく1,3),術中検査法4)の適応も未解決な点が多い.我々は自験6例と過去12年間の小腸出血本邦報告110例を集計し,小腸出血をきたす疾患の特徴と術中検査法(特に術中血管造影)の意義について検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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