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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻4号

1988年04月発行

イラストレイテッドセミナー 一般外科手術手技のポイント

Lesson11 胃切除術におけるリンパ節郭清

著者: 小越章平1

所属機関: 1高知医大第2外科

ページ範囲:P.499 - P.505

文献概要

 消化器外科手術の教科書をみて,胃癌手術に関して欧米と日本に大きな差がみられることに研修医諸君はとまどうであろう。それはリンパ節郭清に対する考え方の差であるといってよい。わが国では1960年頃から予防的リンパ節郭清術(prophylactic lymphadenectomy)の概念が導入され,1965年に組織された胃がん研究会を中心にして,胃がん取扱い規約のもとにリンパ節郭清の重要性が広く認識された。その結果それ以前の2倍以上の生存率向上をみたという。
 しかし,最近化学療法や免疫療法の重要性もうたわれるようになり,すべての症例に対して画一的リンパ節郭清を広範に行うことに対する疑問も出されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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