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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻4号

1988年04月発行

手術手技

食道癌術後縫合不全に対する吻合部バルーン拡張術の治療効果について

著者: 安永敏美1 山内皓1 福山訓生1 加川隆三郎1 沖村英二1 金井陸行1

所属機関: 1小倉記念病院外科

ページ範囲:P.515 - P.518

文献概要

はじめに
 食道癌根治術後の食道胃吻合部縫合不全は,外科医にとって不愉快な合併症の一つであり,全身管理に難渋することもしばしばである.
 われわれは食道胃吻合部の縫合不全の結果生じた頸部瘻孔に対し,吻合部狭窄が原因で瘻孔が難治性になっているのではないかと考え,バルーンカテーテルを用いて縫合不全部吻合口の拡張を図ったところ,瘻孔は急速に閉鎖し縫合不全が治癒することを認めた.その後3例の追試を行ったが,いずれも予想以上の治療効果を示したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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