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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻5号

1988年05月発行

特集 急性腹症のX線像・エコー像

急性腹症;超音波検査の進め方・読み方

著者: 三谷正信1 平田健一郎1 金子正光2 福田守道1

所属機関: 1札幌医科大学機器診断部 2札幌医科大学救急集中治療部

ページ範囲:P.589 - P.594

文献概要

はじめに
 近年,各種診断法の進歩は著しい.特に超音波検査法,X線CTなどを中心とする画像診断法の進歩は目覚しく,種々の病変の形態把握を一層容易なものとし,診断に大きく貢献している.
 一方,最近救急医療が注目され,急性腹症の診断の重要性も増している.急性腹症では,緊急な処置を必要とする例が多く,短時間の内に正確な診断が必要となる.従来,急性腹症の診断は,尿検査,血液検査,胸腹部単純X線検査などの検査が中心であったが,最近は腹部超音波がルーチン検査に組み込まれ成果を挙げている1〜6).急性腹症の患者は重症患者が多く,検査に種々の制約を伴うことが多い,しかし超音波検査はほとんどの場合,患者に苦痛を与えず,安全に容易にかつ迅速に,しかも腹部全体を概観でき多くの情報を与えてくれる.その意味で腹部超音波検査は急性腹症の診断には不可欠な検査になりつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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