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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻6号

1988年05月発行

特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96

食道

皮弁による食道再建

著者: 波利井清紀1

所属機関: 1東京大学医学部形成外科

ページ範囲:P.738 - P.740

文献概要

 皮膚を反転して皮膚管にした頸部食道の再建法は,形成外科手技を用いた食道再建法の基本手技である.なかでも,頸部に作成した局所皮弁による方法は,古くWookey(1942)により行われた方法として有名である.その後,Bakamjian(1965)によりdeltopectoral flapを使った食道再建法が報告されてからは,皮膚管による頸部食道再建といえば,Bakamjian法といわれるほど,deltopectoral flapにより再建法が盛んになった.
 しかし,1970年代後半よりは,大胸筋皮弁や広背筋皮弁による食道再建術が行われるようになり,一期的な再建法として優れているとの報告も多い.これに対し,著者らは遊離前腕皮弁による再建法を考案し,良好な結果を得ている.本項では,皮弁による再建法の概略を述べるとともに,前腕皮弁による頸部食道の再建法の手術手技を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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