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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻6号

1988年05月発行

文献概要

特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96 食道

EEAステープラーによる食道離断

著者: 三條健昌1 出月康夫1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科

ページ範囲:P.752 - P.754

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 彎曲軸型ディスポーザブルEEAステープラーによる食道離断は安全で迅速に施行出来る.ステープルラインは2重の互いちがいになっており吻合が確実で出血することはない.ステープル数は先端カートリッジにより異なる.21.4mmのカートリッジではステープル数16,25.0mmでは22個,28.6mmでは26個あり優れた吻合法である.
 EEAによる食道離断の注意する点は,サイザーで太さおよび通過時の抵抗を確認してからEEAの先端カートリッジ径の種類を選択し,吻合部の食道の固定の結紮は,緩まないようにしっかり行い,カートリッジの締めつけは組織から水分をしぼりだすような気持でゆっくりネジを回転すること,離断後のEEAの抜去時には出来るだけ吻合部に力が掛かるのを避けるように操作することなどである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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