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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻6号

1988年05月発行

文献概要

特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96 胃・十二指腸

胃全摘後の回・結腸による再建

著者: 小玉正智1 柴田純祐1

所属機関: 1滋賀医科大学第1外科

ページ範囲:P.776 - P.778

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 胃全摘術は,胃癌の根治性を求めるために広く行われているが,術後の愁訴すなわち逆流性食道炎,消化吸収障害,ダンピング症状などが問題となっている.1年以上経過したlleocolon Interposition症例における術後愁訴についてみると,下痢は28.6%(Roux-Y法40.9%),逆流性食道炎は1例もなく(Roux-Y法45.5%),ダンピング症候群は軽症ないし中等度のもので37.5%(Roux-Y法36.7%)と満足すべき結果を得ており,lleocolon Interposition法は,胃全摘術後の再建法として,推奨できる方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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