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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻6号

1988年05月発行

文献概要

特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96 小腸・大腸

骨盤内臓器全摘術時の両側尿管吻合—尿管皮膚瘻造設

著者: 浜野恭一1 亀岡信悟1

所属機関: 1東京女子医科大学第2外科

ページ範囲:P.828 - P.830

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 両側尿管吻合法は1934年にHigginsにより発表された方法で,1957年Obrantがこれに尿管皮膚瘻を付加した.骨盤内臓器全摘(以下TPE)における尿路再建法にはいろいろな方法がある.我々は回腸導管を用いた再建法を主として行っているが,尿管皮膚瘻も手技が簡単で縫合不全の危険性も少なく,優れた方法である.最も簡単な尿管皮膚瘻は両側尿管を左右の側腹部に出す方法であるが,TPEでは人工肛門も造設するため3ヵ所に排尿排便パックが必要となり煩雑であることはいうまでもない.したがって尿管皮膚瘻開口部を1ヵ所にするためにさまざまな工夫が行われている.両側の尿管を1ヵ所にショットガン様に開口させる方法,尿管開口部で左右の尿管を吻合する方法,一方の尿管を後腹膜経路にて端側吻合し,1本の尿管にして皮膚瘻とする方法などである.この項では特に3番目に掲げた腹腔内での両側尿管の端側吻合と尿管皮膚瘻につき述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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