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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻6号

1988年05月発行

特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96

肝臓

肝切除のための開腹法と肝遊離

著者: 幕内雅敏1 三村哲重1

所属機関: 1国立がんセンター外科

ページ範囲:P.832 - P.834

文献概要

 開腹法には,様々な方法があるが,現在著者らは,逆T字切開法ならびに右側開胸開腹法の2つを主として行っている.腫瘍が小さく,視野が良好で,左外側区域切除や左葉切除を行う際には,上腹正中切開に剣状突起切除を加えるだけで十分である(図1).逆T字切開法は,ほぼ全ての肝切除に利用できる基本的な開腹法である.従来の左右肋骨弓に沿う山形の切開法ではdenervationの範囲が広く,術後上腹部の膨隆する欠点があったが,逆T字切開法では,腹壁のdenerva-tionの範囲は狭い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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