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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻6号

1988年05月発行

特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96

肝臓

肝組織切離

著者: 小澤和恵1 徳永行彦1 山岡義生1

所属機関: 1京都大学医学部第2外科

ページ範囲:P.843 - P.845

文献概要

 各種の肝区域切除に共通な操作は省略する.
 術中U.S.により腫瘍の局在を確認する際,切除に必要な脈管,特に,肝静脈の走行をよく確かめ,電気メスで印をつけておく.
 左外側区域切除,左葉切除の際の肝門部処理については,極めて簡単で安全な方法を行っている.すなわち,肝円索を前方に牽引挙上してその肝側の脂肪組織の部分の漿膜を切開する.脂肪組織を鈍的に剥離すると必ず門脈水平部から臍部が露出される.この層を誤らず追求することで水平部のencircleは容易に可能となる.左肝動脈はその左側に平行していることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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