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特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96 肝臓
肝内結石症に対する肝切除—胆管病変,狭窄部の処理
著者: 川口英弘1
所属機関: 1新潟大学医学部第1外科
ページ範囲:P.866 - P.868
文献購入ページに移動 肝切除術が適応となる肝内結石症例では肝左葉に主病変が存在することが多く,肝切除術としては左葉切除術(+左尾状葉切除術)と外側区域切除術が中心的術式となる.当科で肝切除術を施行した肝内結石症26例中16例が外側区域切除術,9例が左葉切除術(一部左尾状葉切除術も併施)である.ここではこれら両術式における胆管病変の処理法と手術手技上の注意点に関し述べる.
肝内結石症における肝切除術では,肝実質の切除範囲を出来るだけ小さくとどめ,かつ胆管の狭窄部や著明な拡張部を完全に切除することが大前提である.また同時に温存すべき胆管枝に狭窄などの二次性病変を作らないよう注意することも必要であり,特に外側区域切除術の場合には内側区域枝(B4)の温存とその確認が重要である.また内側区域枝が著明に拡張している場合の左葉切除術では,通常のカントリー線より右葉前区域よりに切離線をおいたほうが手術手技上有利である.
肝内結石症における肝切除術では,肝実質の切除範囲を出来るだけ小さくとどめ,かつ胆管の狭窄部や著明な拡張部を完全に切除することが大前提である.また同時に温存すべき胆管枝に狭窄などの二次性病変を作らないよう注意することも必要であり,特に外側区域切除術の場合には内側区域枝(B4)の温存とその確認が重要である.また内側区域枝が著明に拡張している場合の左葉切除術では,通常のカントリー線より右葉前区域よりに切離線をおいたほうが手術手技上有利である.
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