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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻6号

1988年05月発行

特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96

胆道

Tチューブドレナージの手技

著者: 伊藤徹1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科

ページ範囲:P.906 - P.907

文献概要

 総胆管切開後にTチューブは,splintと胆道減圧というふたつの目的をかねて挿入される.しかしながら,Tチューブ挿入にともなう合併症も皆無ではなく,適切なTチューブ挿入手技を知っておく必要がある.Tチューブ挿入後の合併症としては,Tチューブの脱落,胆汁の漏れ,胆管出血,胆道感染などがあげられる.これらを念頭に置いた,Tチューブ留置の部位,Tチューブの材質・形状,胆管壁および腹壁でのTチューブの固定法を慎重に選択する.Tチューブの胆管壁に対する刺激を最小限にし,Tチューブからの胆汁流出障害がなく,Tチューブ抜去時にも腹腔内胆汁漏出などのトラブルが起きないような配慮が重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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