icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻7号

1988年06月発行

特集 鼠径ヘルニアの診療

高齢者鼠径ヘルニア—その問題点と治療のポイント

著者: 大澤二郎1 東出俊一1 田中誠1 伊東正文1 白波瀬功1 網政明1 篠田正昭1

所属機関: 1朝日大学村上記念病院外科

ページ範囲:P.1039 - P.1048

文献概要

 高齢者人口の増加に伴い,70歳台,80歳台の高齢者ヘルニア手術例が増加している.高血圧,糖尿病,心肺疾患などの合併症の多い高齢者では身体主要臓器の機能的予備力の低下がみられ,術中,術後の一寸のミスが致命的な不幸を招くことになりかねない.
 したがって,術前の十分なリスク判定とその対策を講ずる必要があり,麻酔法の選択も手術の成否を握る重要な課題である.ヘルニア手術法も侵襲の最も軽い術式が理想的であるが,術後の愁訴,社会復帰の遅延,再発などの問題を含む術式は推奨できない.過去7年間に私どもの施設で行った157件の高齢者ヘルニア手術経験をもとに,その問題点と治療のポイントについて考えてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら