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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻8号

1988年07月発行

特集 多発外傷—初療60分

多発外傷の実態

著者: 益子邦洋1 木村昭夫1 高橋聡1 大塚敏文1

所属機関: 1日本医科大学救急医学科

ページ範囲:P.1147 - P.1152

文献概要

 多発外傷患者では意識障害,呼吸障害,循環障害(ショック)などがさまざまな程度に複合してみられ,時には来院時心肺停止状態であったりする.特に頭部,胸部,腹部の損傷が合併したときの予後は不良であり,死亡率は40%以上にも及ぶ.多発外傷の初療60分におけるポイントは個々の損傷を診断することよりも全身状態を正しく評価することであり,更に,病状の軽重,緊急度,適応医療機関などを迅速に選別(triage)することも忘れてはならない.重症多発外傷患者を治療するためには,脳神経外科,整形外科などの専門分化した医師とこれらを統括する外傷外科医の密接な連携が必要不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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