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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻8号

1988年07月発行

特集 多発外傷—初療60分

多発外傷における治療上の問題点—頭頸部損傷

著者: 黒田清司1 古川公一郎2 金谷春之1

所属機関: 1岩手医科大学脳神経外科 2岩手医科大学高次救急センター

ページ範囲:P.1163 - P.1168

文献概要

 多発外傷において頭部外傷の頻度は高く,意識障害の存在のため多部位の診断に注意が必要である.しかし,治療の順位は,生命維持が第一で生命を脅かすものの除去を優先すべきで,救急のA, B, Cが第一であり,ついで脳ヘルニアの有無により脳損傷に対する治療方針を決定する.また出血性ショックが意識障害に大きな役割を示し,その後の脳腫脹を助長する.このように見落としのないようにし,かつ順序を誤らないように治療し,いたずらに処置や診断に時間をかけないようにするべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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