文献詳細
臨床報告
Computed tomographyが診断に有用であった後腹膜消化管穿孔の3症例
著者: 近森文夫1 尾崎梓1 飯塚育士1 福田禎治1 和田光巧2
所属機関: 1筑波メディカルセンター病院外科 2筑波メディカルセンター病院放射線科
ページ範囲:P.1255 - P.1258
文献概要
後腹膜消化管穿孔は,他の消化管穿孔よりも一般に診断が遅れることが多く,予後不良となる症例が少なくない1).1985年2月〜1987年12月までに,筑波メディカルセンター病院で経験した消化管穿孔症例は33例(胃3,十二指腸19,小腸6,大腸5)である.この中,後腹膜消化管穿孔症例は3例(十二指腸2,大腸1)で,いずれもcomputed tomography(以下,CT)により診断可能であり,早期に適切な処置を行うことにより救命しえたので報告する.
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