文献詳細
特集 消化器癌の相対非治癒切除
文献概要
根治度curabilityは,切除度resectabilityと進行度stageによって規定されているものである.食道癌では相対非治癒切除例は,stage ⅢとⅣの症例に該当している.
今日のごとく,RⅢの手術が原則として施行される場合には,相対非治癒切除例は,術者の側で判断されるresectabilityによるものでなく,癌腫自体の遠隔リンパ節転移(n3,n4)によって左右されるものとなっている.
そして,これらn3,n4(+)症例の遠隔成績は,拡大リンパ節郭清を施行したとしても,その予後は十分に期待できない.しかし,n3,n4(+)症例でもRⅡの郭清例よりRⅢの郭清例の方が3年までの生存率においては良好である傾向がうかがえる.
今日のごとく,RⅢの手術が原則として施行される場合には,相対非治癒切除例は,術者の側で判断されるresectabilityによるものでなく,癌腫自体の遠隔リンパ節転移(n3,n4)によって左右されるものとなっている.
そして,これらn3,n4(+)症例の遠隔成績は,拡大リンパ節郭清を施行したとしても,その予後は十分に期待できない.しかし,n3,n4(+)症例でもRⅡの郭清例よりRⅢの郭清例の方が3年までの生存率においては良好である傾向がうかがえる.
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