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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻9号

1988年08月発行

文献概要

特集 消化器癌の相対非治癒切除

胃癌の相対非治癒切除—成績とその問題点

著者: 平塚正弘1 古河洋1 岩永剛1 今岡真義1 福田一郎1 石川治1 甲利幸1 佐々木洋1 小山博記1

所属機関: 1大阪府立成人病センター外科

ページ範囲:P.1299 - P.1305

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 24年間に手術された胃癌相対非治癒切除185例の原因別の頻度は,n>Rが65%,ow(+) oraw(+)16%,P(+)5%,H(+)4%,2因子例10%であった.n>Rの5生率は33%で,程度別にみると,n2>R165.8%,n3>R221.8%,n4>R222.2%,n4>R39.1%であった.第3群以上のリンパ節のうち,転移率の高かったのは,占居部位A・AMでは⑫,⑭,⑬,⑪,占居部位C・CMでは⑯,⑫であり,これらに転移陽性でも郭清により遠隔成績の良い症例があったので,重点的郭清の対象とすべきであると考えられた.P(+),H(+)の5生率はそれぞれ20%,14.3%と長期生存例があり,これらの非治癒因子がある症例についても合併切除の意義が考えられた.また,P0腹腔洗浄細胞診陽性例は現行の規約では非治癒因子にならないが,5生率は16.7%と不良でP(+)と差がなく,P(+)と同等に扱うべきであると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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