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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻9号

1988年08月発行

文献概要

特集 消化器癌の相対非治癒切除

胆道癌の相対非治癒切除—成績とその問題点

著者: 角田司1 冨岡勉1 土屋涼一1

所属機関: 1長崎大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1341 - P.1346

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 過去18年間に当科で経験した胆道癌切除139例の中における相対非治癒例の検討を行った.胆嚢癌では61例中16例,胆管癌では78例中15例が相対非治癒となっていた.いずれも剥離面近くにおける腫瘍細胞の有無により相対非治癒となる例が多かった.相対非治癒切除例の再発形式ではいずれも局所再発が主体であった.相対非治癒と判定する場合,取扱い規約に基づいて病理学的診断を下すが,規約上の問題点や,規約上判定が難しい症例があり,これらの判定に基づく相対非治癒切除の位置づけが難しいものと思われた.また相対非治癒に関する報告は少なく今後検討すべき課題と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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