icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻9号

1988年08月発行

文献概要

特集 消化器癌の相対非治癒切除

膵癌の相対非治癒切除—成績とその問題点

著者: 石田常之1 山本正博1 大柳治正1 斎藤洋一1

所属機関: 1神戸大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1357 - P.1364

文献購入ページに移動
 膵癌は消化器癌の中でも最も予後の不良な癌の一つである.その切除率は膵頭部癌で20から40%,膵体尾部癌で20%台とされ,治癒切除率も膵頭部癌で約20%にすぎない.本稿の主題である相対非治癒切除という概念は,膵癌では1985年の取扱い規約の改訂で初めて取り上げられたものであり,したがって,全国集計でも1986年度症例に45例をみるだけである.これらを検討した結果,相対非治癒切除となる膵癌は,T2またはT3の癌でTP,PDのR2の郭清が行われているにもかかわらず,V2またはV3によって相対非治癒と判定されている症例が多いものと推察された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら