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文献詳細

雑誌文献

臨床外科43巻9号

1988年08月発行

文献概要

特集 消化器癌の相対非治癒切除

大腸癌の相対非治癒切除—成績とその問題点

著者: 高橋利通1 大木繁男1 西山潔1 土屋周二1

所属機関: 1横浜市立大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1365 - P.1368

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 大腸癌の相対非治癒切除例について述べた.その頻度は大腸癌手術症例の4.3%,非治癒切除例の17.3%を占めていた.肝転移の合併切除により相対非治癒切除となった症例は14例でこれらにのみ成績の有意な上昇が認められたが,腹膜播種性転移合併切除17例,R<nによる相対非治癒切除9例,および腹膜播種とR<nの2因子の合併切除を行った2例では,絶対非治癒切除例に比し成績の上昇は認められなかった.初回手術時の肺転移合併切除例は1例のみであったが,3年3ヵ月後の現在,再発を認めていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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