臨床外科44巻1号

1989年01月発行

カラーグラフ Practice of Endoscopy

食道内視鏡シリーズ・Ⅳ

食道表在癌—sm癌

著者： 幕内博康¹² 町村貴郎¹ 杉原隆¹ 三富利夫¹ 山崎栄龍² 熊谷義也³

所属機関： ¹東海大学医学部第2外科 ²慶応がんセンター ³厚生事業団三越診療所

ページ範囲：P.11 - P.14

文献概要

はじめに
　近年，食道表在癌の発見例が急速に増加している．その理由は，食道胃同時X線検診の普及と直視の細径ファイバースコープの普及によるものと思われる．この表在癌の増加に加え，手術，放射線，化学療法等治療面での進歩も著しく，極めて不良であった食道癌の予後が改善されるのではないかと期待されている．