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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻1号

1989年01月発行

文献概要

特集 膵臓の外科—up to date

膵組織生検の手技とコツ

著者: 植松繁人1 尾形佳郎2

所属機関: 1済生会宇都宮病院外科 2栃木県立がんセンター外科

ページ範囲:P.27 - P.31

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 画像診断の進歩により,膵の形態異常に遭遇し質的診断を迫られる機会が増え,膵生検の重要性も増しつつある.非手術的膵生検法は吸引細胞診が主体であるが,膵癌を疑い,手術が考慮されたならば,術前に生検を行う必要はなく,術中膵生検を施行すべきと考える.われわれが用いている術中生検法は,穿刺組織診,楔状切除,膵尾側切除,膵分節切除+尾側膵空腸吻合である.限局した膵炎巣に潜む微小癌などを想定すると,"切除こそが最良の生検法"との主張にも妥当性があり,尾側切除,分節切除を生検法の範疇に加え,積極的な姿勢で臨んでいる.本稿では,これら術中膵組織生検法の手技を中心に述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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