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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻1号

1989年01月発行

文献概要

特集 膵臓の外科—up to date

急性膵炎—手術の適応とタイミング

著者: 前田治伸1 山口孝1 角田司1 土屋凉一1

所属機関: 1長崎大学医学部第2外科

ページ範囲:P.33 - P.40

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 急性膵炎の手術適応と考えられるものは,1)外科的治療により救命しうる他の外科的疾患との鑑別のための開腹,2)強力な保存的治療を行っても症状の改善が得られなかったり,症状が増悪する場合,3)外科的治療により原因を除去することができる場合,4)膵仮性嚢胞,膿瘍,血腫形成などの後期合併症に対する手術などである.1),3),4)の手術適応に関しては異論はないと考える.しかし,2)の重症急性膵炎の手術適応に関しては一定した考え方はないというのが現状である.教室では重症急性膵炎に手術(膵授動術兼膵床ドレナージ術)を行い良好な結果を得ている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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