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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻1号

1989年01月発行

文献概要

特集 膵臓の外科—up to date

膵内分泌腫瘍

著者: 永井秀雄12 木村理12 黒田慧1 森岡恭彦1 嶋田裕之3

所属機関: 1東京大学医学部第1外科 2老人医療センター研究所臨床病理 3老人医療センター病理

ページ範囲:P.61 - P.71

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 膵内分泌腫瘍の報告例は診断学の進歩により飛躍的に増加している.本邦ではインスリノーマ450例以上,Zollinger-Ellison症候群184例,グルカゴノーマ49例,膵VIPoma(WDHA症候群)22例,ソマトスタチノーマ16例,ACTH産生膵腫瘍17例の報告をみる.本腫瘍は悪性例が多いが,早期診断により根治切除例が増加している.またホルモン過剰症状をコントロールする薬物の開発もめざましい.しかし,悪性例の根治切除はいまだ少なく,薬物のみによる長期管理にもなお問題がある.slow growingtumorとホルモン産生という二面をもつ本腫瘍に対しては集学的治療の意義が大きい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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