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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻1号

1989年01月発行

文献概要

特集 膵臓の外科—up to date

胃癌手術における膵体尾部合併切除—膵液瘻の予防と治療

著者: 高木正和1

所属機関: 1静岡県立総合病院外科

ページ範囲:P.81 - P.86

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 胃癌手術に伴う膵体尾部脾の合併切除は,ときに術後膵液瘻を形成し,このうち重篤なものは腹腔内膿瘍や腹腔内出血を引き起こし治療に難渋することがある.われわれはこのような合併症を予防する目的で膵管部分充填閉塞法を考案し,良好な成績を得ている.今回,われわれの膵液瘻形成予防の方法とその特徴を紹介する.膵液瘻の診断には,膵切離断端部に留置したドレーンからの排液の性状を観察することが重要であり,良好なドレナージにより早期に回復が見込まれるものがある.腹腔内膿瘍や腹腔内出血を合併するものについては,ドレナージ手術や緊急血管造影,および血管塞栓療法が有効と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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