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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻1号

1989年01月発行

文献概要

臨床報告

消化管穿孔を来したS状結腸子宮内膜症の1例

著者: 細川治1 森田信人1 高嶋吉浩1 山道昇2 津田昇志1 山崎信1

所属機関: 1福井県立病院外科 2福井県立病院病理

ページ範囲:P.125 - P.128

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はじめに
 腸管子宮内膜症は最近報告例1)が増加している疾患である.臨床的問題点としては腸管壁内に発育することにより狭窄2)を来すこと,また粘膜面に露出して消化管出血3)を来すこと,さらには癌腫との鑑別などが重要とされている.妊娠,分娩時に腸管穿孔を来した例は欧米では報告されているが,わが国での報告はない.われわれは最近S状結腸子宮内膜症により分娩時に消化管穿孔を発症した稀有な例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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