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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻10号

1989年09月発行

文献概要

特集 鼎談 術中トラブルの予防と対策 甲状腺・上皮小体手術

食道の問題

著者: 藤本吉秀1 三村孝2 的場直矢3

所属機関: 1東京女子医科大学内分泌センター外科 2済生会中央病院外科 3仙台市立病院外科

ページ範囲:P.1303 - P.1305

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 的場 次に食道の損傷ですが,食道に浸潤があるものを食道壁を切除していて偶発的に穴があいてしまうことがあるようですね.
 藤本 食道内腔まで癌が浸潤しているのをその部分を切ってとって縫うと,縫合不全が100%近く起こっておりました.それで必ずドレーンを入れておき,縫合不全が起こっても,食道の穴の大きさよりも皮膚の大きさを大きく切っておけば下から肉芽が上がってきて必ず治ると思っていたんです.最近,形成外科の先生の手術を見ていて考え直しました.細い縫合糸を使って丁寧に縫うとちゃんと一次的に治るんです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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